いつもは食欲旺盛、元気で活発な愛猫ちゃんなのに、
なんだかここ数日間はいつもと違って、
- 食欲がない・毛艶も急に悪くなってきたような・・・
- そういえばここ数日、ウンチが緩くなった気がする・・・
こんな状態で、『もしかしたらキャットフードが悪いの?』と体調不良の猫ちゃんにオススメのキャットフードや与え方を調べていませんでしたか?
そんな愛猫ちゃんの体調不良が気になる飼い主さんにむけ、当ページでは調子の悪い猫ちゃんに必要な栄養素や栄養必要量、摂取方法について徹底解説!!
結果からお伝えしますと、そんな場合、
- フードが合わなくなってきた
- 食生活で何らかの栄養素が不足している
こんな可能性も考えられます。
多少の栄養不足がすぐに深刻な病気になるわけじゃありませんが、見過ごしてしまうと大きな疾患や病気につながる栄養素もありますよ!
このへんも詳しく解説しています。『すぐに動物病院に連れていくほどじゃないんだけど…という飼い主さん必見ですよ!
チェック 栄養不足なネコにおすすめの厳選フード比較!!
ネコに必要な栄養素と摂取方法
キャットフード選びで迷ったとき、基準となるのが猫ちゃんに必要な栄養素・必要量!
この部分を知っておけばフードの判断基準として役立つだけでなく、不足した栄養素を補ってあげることも可能なのです。
とくに動物病院に連れていくほどでもないけれど、なんだか体調が悪いみたいで心配・・・というケースって多いですよね。
こんな場合、慌てて動物病院に駆け込まずとも、様子を見ながら必要な栄養素を補ってあげれば、徐々に改善してくるってケースもこっこうあるんですよ。
以下に詳しく解説してます。一緒にみていきましょう!
ネコが必要とする1日に必要とする栄養必要量
ネコでも犬でも人間でも、動物の体を作るにはタンパク質や脂肪が必要不可欠、また体調整える意味でもビタミンやミネラルも必須の栄養素ですね。
この部分は人間と同じ感覚で構いません。
ただ大きく違う部分、
それは人間と違いネコは完全な肉食動物ということ!
食生活が違うということは栄養素の消化・吸収能力も違うということ。もちろん必要な栄養素、必要量も変わってきます。
参考までに、ネコが1日に必要とする栄養必要量を以下にまとめておきます。
ネコに必須の栄養素と摂取方法
ネコをはじめとする肉食の動物は、なるべく栄養を利用しやすい・吸収しやすい状態で食べて効率よく消化・吸収します。
そのため栄養の摂取方法にも、人間やその他の動物と違う部分が多いのです。
以下に栄養素の中でも必須とされる代表的な栄養素の特徴をまとめておきます。
水
水は体の中で細胞液、血液、リンパ液として様々な代謝反応の元となっています。
また体温調節や老廃物や不純物の運搬といった数多くの重要な役割を果たしているため、栄養その中でも必要不可欠なもの。
水の摂取方法は、おもに直接水を飲む方法と食べ物に含まれる水分から取る方法の2つ。
自然界では捕らえた動物をそのまま食べるため、動物の体内に含まれる水分からもじゅうぶんに水分を摂取できます。
ですが飼い猫の場合、普通は水分が10パーセント程度のドライフードを主食としています。
結果、ドライフードからはじゅうぶんな水分を摂取しきれず水分不足となり、どうしても多めの飲水が必要となります。
とくに雄ネコちゃんの場合、尿路結石の確立も高いので、水分不足は深刻な問題。
いつでも好きなだけ新鮮な水が飲めるよう、部屋の各所に水飲み場を用意してあげるといいでしょう。
炭水化物
いわいるエネルギーとして利用する糖質と、ネコにとって消化吸収の苦手な繊維が合わせたもの・・・それが炭水化物。
ちなみに動物にとってエネルギーとは炭水化物に含まれる糖質、たんぱく質、脂肪の3つを指します。
人間の場合、主なエネルギー源として利用されるのは糖質ですがネコちゃんの場合、状況が違ってきます。
肉食動物のネコの場合、糖質よりもタンパク質や脂肪をエネルギーに利用しやすい体になっています。結果、人間ほど糖質を必要としません。
キャットフードに炭水化物は不要なのか?
よくキャットフードに炭水化物は不要…という意見もありますが、実際問題、すべてをタンパク質や脂肪からエネルギーをまかなおうとすると栄養バランスが偏ってしまうこともあります。
そのため、多すぎは負担になりますが、適量の炭水化物を摂取するのは悪いことでもない・・・という意見もあります。
たしかに繊維の少ない食生活が中心のネコにとって重要な栄養素とは言えませんが、炭水化物を少量でも摂取することで腸内環境が整い、便秘や下痢の予防解消につながる効果はあるようです。
このように毎日の食事に適量の炭水化物を摂取することは、少なからず利点もあるようで、実際に市販されているドライフードの多くも多少の炭水化物を含んでいます。
(もちろん植物性の炭水化物はネコにとっては消化吸収が苦手、じゅうぶんに熱処理をして与えることが大前提となります)
高脂肪食はネコの大好物
炭水化物等の消化、吸収が苦手なネコちゃんですが、脂肪を消化するのは得意中の得意。
いいかえれば炭水化物からエネルギーを作ることは苦手な反面、脂肪を効率よくエネルギーに変換することができるのです。
そもそもタンパク質や炭水化物比べ、二倍程度のカロリーを持っている脂肪は効率よくエネルギーを摂取できます。
これは捕らえた小動物を、無駄なく効率よくエネルギーにする必要があるため。
なんとなく人間にとって高脂肪というとネガティブなイメージがあるものですが、ネコにとってはエネルギー変換だけでなく他の大切な役割もあります。
脂肪にはエネルギー減となる以外、必須脂肪酸、脂溶性ビタミンといった各種の栄養素の供給という役割もあります。
ネコにとって必須脂肪酸はリノール酸とアラキドン酸
リノール酸は植物油に多く含まれ、人間の場合はリノール酸からアラキドン酸を合成しますが、ネコの場合これができません。
またこのアラキドン酸は、植物油には含まれておらず動物の脂肪にしか含まれていません。
つまり人間や犬と違い、ネコにとっては動物性の脂肪が必要不可欠なのですね。
また、おいしさを高め食欲用増進させるのも脂肪の役割。ネコにとって大切な必要不可欠な栄養素だけに、本能的に美味しいと感じるようになっているわけです。
タンパク質
ネコちゃんの体を構成する材料の1つであるタンパク質は、その残りをエネルギーとして活用されるため、ネコにとって必須の栄養素。
また犬やほかの動物比べても、ネコはタンパク質を吸収する能力に優れています。
ちなみにネコは摂取したタンパク質をアミノ酸に分解・吸収し、その後、体内で別のアミノ酸に合成したりそのアミノ酸から他のタンパク質を作ります。
またアミノ酸の中にはネコの体内で合成できないタイプ・・・食事からとらなければならないものも幾つかあります。
これが必須アミノ酸と呼ばれるもの。
ネコが食事から摂らなければならない必須アミノ酸
リジン、アルギニン、メチオニン、タウリン、スレオニン、トリップとファン、ヒスチジン、ロイシンリッチ、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、の11種となります。
市販のキャットフードを食べている限りこれらが欠乏して深刻な状態を招くことはありません。
ですが必須アミノ酸の中でもアルギニンやタウリンといったアミノ酸を慢性的に結合しているとアンモニア中毒や目の網膜遠征失明といった深刻な状態を引き起こすこともあります。しっかりと食生活を注意しておきたいものです。
そもそもネコは自分の健康のためにタンパク質やアミノ酸の含有量の少ない食事は好みません。
本能的にアミノ酸が不足しした場合自分の生命に危険がある…ということを理解しているのでしょう。
またネコは食事をすぐに飽きてしまう、と言われますがこれは各種のアミノ酸を効率よく摂ろうというネコなりの本能的な行動なのかもしれませんね。
ネコにもビタミンは必須
体の中でタンパク質、脂肪、ミネラルなどの代謝と大きく関係し、健康維持の重要なカギを握っているのがビタミン。
ビタミンにも多くの種類があります。
またビタミンはより多く摂取すればそれだけ健康になる・・・と誤解されている飼い主さんもいますが、多ければ健康というものではなく、取り過ぎると中毒を引き起こすものもあるので要注意ですよ。
ビタミンにも油に溶けるタイプの脂溶性、水に溶けるタイプの水溶性という2つのタイプが存在します。
一般的に脂溶性ビタミンは植物の脂肪に含まれており、エネルギーとして利用した後、残った部分は自分の体の脂肪に蓄積できます。
一方、水溶性ビタミンは必要量を吸収したら余分な分は尿として排泄されます。つまり蓄積できないので、定期的にコマメに摂取する必要があります。
またほかの動物と比べビタミンA、タミンB群をより多く摂取する必要があるのがネコの特徴。通常、ビタミンAを含む動物性食材から摂取します。
多過ぎも不足も危険なミネラル
ネコちゃんにとって骨、歯、血液といった部分を構成するミネラル。
ミネラルは単純に1つのミネラルを多量に摂取するのではなく、複数のミネラルさらにビタミンとバランスよくとることが肝心です。
特にカルシウムとリンは摂取するバランスが非常に重要で、カルシウムをリンの1.2~1.5倍の比率でとることが理想です。
ちなみに人間が食べる精肉の場合、リンがカルシウムの10倍以上も含まれているいるため、人間の食べ物を与えられているネコの場合、カルシウムを多量に含む小魚やチーズといった食材をそれだけ多く摂取しなければなりません。
こういったカルシウムとリンのバランスが崩れてしまうことも、できるだけ人間の食事を与えて欲しくない理由のひとつでもあります。
またカルシウムの吸収にはビタミンDも大きく関係しています。
腸管から吸収されたカルシウムは血液の中で溶けて体内で利用されます。その際、神経の伝達や血液凝固などに大きく関与してんのかビタミンDです。
また血中のカルシウムが少なくなると骨のカルシウム成分が血液中に溶け出します。
ビタミンDはその血液中のカルシウム濃度を上げるように働くきます。つまりビタミンDが不足したネコちゃんはカルシウム吸収吸収不足となり骨がもろくなるのでご注意ください。
ネコちゃんの場合、ビタミンDは紫外線により皮膚で合成されます。
よくノンビリとひなたぼっこをして自分の毛を舐めている光景がありますよね?あれは生成されたビタミンDを気をなめて体内に吸収しているのです。じつは意味のある重要な行動なんですよ。
マグネシウムの過剰摂取にも注意
マグネシウムの過剰摂取はネコちゃんにとって深刻な病気を引き起こします。
約2割のネコちゃんがかかるという尿路結石や泌尿器症候群。これらを含む尿路障害を引き起こしやすいネコは尿道が短く、特にオスのネコの尿道は詰まりやすい構造なのです。
ちなみにネコの尿路結石の約9割がマグネシウム成分でできています。
もちろん尿路結石の原因は他にも引水不足や運動不足、微生物感染など様々ですが、食生活で家常菜のマグネシウムが摂取されていることも大きな理由の1つです。
もちろん健康管理維持にとってマグネシウムは必要なミネラルです。適量は摂取した方が良いでしょう。
ですがマグネシウムはわざわざ摂取せずとも、あらゆる食材に含まれています。もちろんドライタイプのキャットフードにも必ず含まれています。
なので摂取というよりも、過剰摂取を気にした方が良いかもしれませんね。
【まとめ】
以上、体調の悪い猫ちゃんに必要な栄養素と 必要量、摂取方法について詳しくお伝えしてみました。
とくに気をつけておきたい部分をもう一度まとめます!
人間の感覚で栄養たっぷりのお食事を用意しても、愛猫ちゃんにとっては…
- 消化器官には負担が大き過ぎる
- 肝心な栄養素が著しく不足している
- 必要の無い成分を摂りすぎている
なんてこともあるということ!
なので自分の感覚は置いといて、まずはネコに必要な栄養素に基いて食生活を見直してあげることが肝心なのです。
また食欲がない、過食になった場合、そしてウンチはおしっこの状態でも、ある程度はネコちゃん体調を知ることができます。
しっかりとスキンシップをとって、普段と違う部分にいち早く気づけるか!
ここもすんごく大切です。
また栄養素が不足している場合は、食生活を見直せば解消できますが、ときには深刻な疾患の前触れとか前兆ってときも・・・。
これくらいなら・・・と先延ばしにせず、不安な場合は早めに動物病院の先生に診てもうという判断も重要です。それにその方が安心できます。
当ページが調子の悪い猫ちゃんの食事メニューの参考になれば幸いです!
チェック 栄養不足なネコにおすすめの厳選フード比較!!