
と、ヤング時代に比べると食事や運動量が減っているのを感じてきている飼い主さん。
シニアにはまだなってないけど、早い段階で食事に気をつけることを知っておくことが大切!
あわてず徐々に、シニア向けの食事にしていきましょう。
そこで今回は
- 食生活はどのタイミングで見直すの?
- 老猫の体に必要な栄養とは?
- 食事のあたえ方とは?
- 食事面でどんなことに気をつけたらいいの?
について調べてみました!
健康なうちはあまり気にしないものですが、早く知って損なし!
愛猫ちゃんの今後の生活を元気に過ごさせてあげましょう。
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食生活はどのタイミングで見直すの?
「うちのねこちゃん最近なんだか年をとってきたなあ~」
と感じ始めるのは、平均7,8~10歳くらい。
これはあくまでも一般的な目安。
本来持っているその猫の体質や生活環境、食事内容によって老いかたは様々。
老いてきたサインとしては、
- 食事量が前より減った
- あまり遊ばなくなった
- 今まで以上に眠っていることが多い
などがみられたら、食生活を見直すタイミングといえるでしょう。
老猫の体に必要な栄養とは?
若い時と違って運動量が減り、そのため食事量も減ってしまうことで必要な栄養が取りづらくなってきます。
そんな年をとった猫の食事は、消化がよく栄養価の高いものが理想。
それには、高たんぱく質のものを摂ることが良いとされていますが、多くとりすぎるとねこちゃんの腎臓に負担がかかりやすくなってしまいます。
なので、
良質のたんぱく質を少量とる
ここがポイント!
それに加えてビタミン、カルシウムなどとバランスよくとる食事が理想。
では実際、どういうものが良いのか具体的に説明していきましょう。
1.良質たんぱく質について
たんぱく質を構成しているのはアミノ酸。
このアミノ酸がバランスよく配合されているものが体内での利用効率が良いとされ、良質たんぱく質といわれます。
良質たんぱく質の食材
鶏…脂肪のある胸肉や手羽がおすすめ
牛…レバー
魚…アジ、カレイ、ヒラメなどの白身魚
卵
たんぱく質を構成しているアミノ酸は動物性食物と植物性食物がある。
猫には肉や魚、乳製品など動物性食物に含まれるアミノ酸が必要。
特に「タウリン」というアミノ酸は植物には含まれてないため、猫ちゃんにとっては動物性のほうが必要度が高い。しかも少ないと欠乏症となる。
魚については…
赤身の魚や青魚は、肉よりたんぱく質量が少ないことが多く、魚ばかり与えすぎるとビタミンE不足となり「黄色脂肪症」にかかることがある。
魚、または魚を基にして作られている市販の缶詰を好んで食べてる若い雌猫に多く、偏った食事によりビタミンEが不足する。
これにより、脂肪が橙色から茶色がかった黄色に変化し硬くなることで炎症、痛みをともなう。
症状としては食欲の低下、全身の痛みのため、動くことや飛び上がることなどを嫌い、体を触られることに過敏に反応。
食事の改善やビタミンE投与で治療
タイなどの太い骨がある魚類を与える際は、喉をつまらせる危険があるのできちんと取り除くようにしましょう。
卵については…
必ず新鮮なもの
卵黄は高脂肪で消化も良い
卵白のみの場合は消化が良くないので、完全に加熱してあげましょう。
2.ビタミン
年をとるにつれビタミンの吸収ができにくくなってきます。
そんな猫に必要なビタミンとしてはビタミンEを補給することです。
ビタミンEには、老化の元となる活性酸素の働きを抑制する効果があると言われています。
ちなみにビタミンEの食材は…油脂類、種実類、かぼちゃなど
また、たんぱく質や脂肪の代謝を助けるビタミンB群も必要。
3.カルシウム
こちらもまた老いてくると吸収不足となり、骨が弱くなってきます。
でも、カルシウムは無理に多くとる必要なし。
とは言っても、吸収不足なら多くとったほうがいいんじゃない?
とおもいがちですが…
カルシウム吸収量は摂取量とは関係なく、ビタミンやホルモンの影響を受けています。
なので、カルシウムを過剰に与えすぎると吸収されず便中に排泄され便が固くなり便秘の原因となってしまいます。
過不足なく必要量を与えるようにしましょう。
いずれにせよ、
偏った食事はねこちゃんの体に影響がでるので、バランスよく食事を摂ることが一番!
市販のフードを利用していれば、バランスよく配合されているので必要以上の心配はそれほどありません。
ただ、手作食の場合はどうしても偏った食事になりがちなので、栄養面に気をつけて与えるようにしましょう。
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食事のあたえ方とは?
猫ちゃんが年をとってくると、だんだん一度にたくさんの量がとれなくなってきます。
あまり食べなくなってきたな~と思い始めたら、
1日に3~4回に分けてあげましょう
また、今までのフードからシニア用に切り替える場合は、はじめは少しずつ混ぜあわせ、徐々にシニアフードの量を増やしていきましょう。
ここで急に変えてはダメですよ!
食べなくなる可能性がでるため、あせらず少しずつ慣れさせていきましょう。
食事面でどんなことに気をつけたらいいの?
肥満に注意
先程、年をとった猫の食事は消化がよく栄養価の高いものが良い!と話しましたが、栄養価の高い食事をとりすぎると肥満になる可能性があります。
ただでさえ、運動量が減り、代謝機能も衰えてくるのに、高カロリーの食事をとり続けたら太るの間違いなしです。
しかも、脳や神経の衰えによって与えるだけ食べてしまうという行動に…適量を与えるように気をつけましょう。
塩分、糖分に注意
もともとねこの祖先は砂漠に住むヤマネコ。この厳しい環境に適応するため、少量の水分でも対応できる体となっています。そのため、尿が濃縮しやすく、結晶ができやすい体質。
そのため、腎不全や泌尿器系の病気にかかりやすい!
これらの病気の原因のひとつに、塩分のとり過ぎとも言われています。
なので、ハムやかまぼこなど人の食事や味付けした食べ物は与えないようにしましょう。
糖分については
ねこは甘みをもともと感じにくい動物。
これは糖質を代謝することを苦手とするからだと言われています。
もともとねこは肉食動物なので、生きていくうえで毒物などを察知する苦味や好物の旨味のほうが敏感に感じとります。
このように、甘味はねこにとって食欲をそそるものではないので、わざわざ甘いものをあげる必要はないということ。
水は常に新鮮なものを準備
長生きする猫ちゃんは、お水が大好きでよく飲んでいたという話を聞きます。できるだけお水をすぐに飲める環境を作ってあげましょう。
例えば、
- お気に入りの場所に何箇所か置いてあげる
- 流水が好きには蛇口からポタポタ水をたらしてあげる(ちょっともったいないけど…)
また、容器に入れた水はほこりなどで汚れてしまうため、まめにチェック!
反対に、あまり水を飲まないねこちゃんの場合
ウエットフードを与えたり、なるべく水分量が多い食事を心がけるようにしていきましょう。
食事環境に気をつかう
食事をするお皿でよくみかけるプラスチック製は、ニオイが残りやすく洗っても細菌が落ちにくい。しかもアレルギーを引き起こすことがあるなどのマイナス面があります。
なるべくステンレス製や陶器、ガラス製のものが適当。
また複数飼いの場合、若い猫の勢いでゆっくりとご飯が食べられなくなり食事をとらなくなることも…
そうならないために、別の食事場所を準備してあげるなど落ち着いて食べられる環境づくりをしてあげましょう。
まとめ
今回、シニア猫になる準備段階での食事などについてお話してきました。
まとめてみると
- 食事の量を減らし、回数を増やす
- 水分をなるべくとらせるようにする
- 安心して食事がとれる環境づくりをしてあげる
まだまだうちの愛猫ちゃんは大丈夫!と思っていても、意外にあっというまにおとずれたりしちゃうものです。
そんな時がおとずれても、飼い主さんがわかっていれば愛猫ちゃんも安心できます。
以下のページを参考に、市販品のドライフード、ウエットフードをうまく活用して愛猫ちゃんにあった食事をしていきましょう。
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